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   全5作品 BonZoko HomePage やっくん

   われらリフター・五味氏の宝物・闇の力 青空文庫 富田倫生さん

   われらリフター・闇の力 千葉直樹さん

   われらリフター 早稲田大学人間科学部助教授 岡田純一さん

   われらリフター 吉田裕司さん

   われらリフター 山下 創さん

   五味氏の宝物・闇の力 八方美人な書評 八方美人男さん リンク

   五味氏の宝物 大阪文学学校クラブ 山根鋭二さん

   尾なし犬 Misako H さん

   尾なし犬 台湾のトンネルマン 西府 章さん

 
青空文庫 http://www.aozora.gr.jp/
  青空文庫:そらもよう 富田倫生さんの感想。

1998年11月22日
 佐野さんの作品は、「Ryojiの書斎」と名付けられたページにおじゃまして、まず『五味氏の宝物』から読んだ。ページをめくるうち、減っていく残りが惜しくなる作品がある。『五味氏の宝物』がそれだった。悪書コレクションの最終的な行方が、もう少しで明らかになってしまうのが悔しい。もっともっと夜がうんと更けるまで(^^;)、その道の先輩から、ワ印の蘊蓄を聞いていたかった。
『われらリフター』は逆に、引きずられるように先へ先へと読み進み、クライマックスではT-Timeのページをめくる一瞬の間が、もどかしくてしょうがなくなった。面白い。うまい。深い。リフターの影が、西陽に長く伸びて跳ねる場面で、はっきりと絵が見えた。そこから先は、周防正行監督の手並みで造形されたシーンの中を、登場人物が動き始めた。そんなふうに感じたのは、私一人ではなかったらしい。
 読み終えて、抱腹絶倒のこの物語には、佐野さんの人生がかかっていると思った。作品の余韻にしばらくひたっていると、熟成したこんな豊かな実りを分け与えてくださった佐野さんに、私はなにが返せるのか、気になりだした。(倫)

1998年12月1日
 先月22日付けで文庫の書棚に迎えた、『われらリフター』と『五味氏の宝物』に続いて、佐野良二さんの『闇の力』、『飛び出しナイフ』、『尾なし犬』を登録する。三作はいずれも、構想社から刊行された佐野さんの第二創作集、『闇の力』からのもの。表題作は、第27回北海道新聞文学賞を受けている。
 佐野さんのページには、『闇の力』に対する「本を出してしまってからのあとがき」が置いてある。その一節の「人は暗闇にあっては眼を見ひらいてかすかな光をも得ようとし、逆に明るすぎれば眩しさに眼をつぶってしまうものだ。」という言葉が、読み終えた今、闇に揺れるろうそくの炎のように心に灯っている。
 ファイルを閉じて、佐野さんにこんなメールを書いた。

「人が結局のところ残酷であったり、自己の生存や利得を最優先したり、そうした人同士が演じる劇があくまで無慈悲であり、突然の生物的死が強いる結末が文脈を構成しなかったりといったすべての〈無意味〉は、私にとって、至極当然のことのように思えます。
 神なきところ、〈意味〉を生じさせうるのは唯一、人の高次の精神機能以外なにがあるのでしょう。
 一人の表現者にとっては新しい発見であるのかもしれませんが、〈無意味〉なものを〈無意味〉であると描かれても、「それで?」と聞いてみたい以上の、心の動きはありません。
 私が見たいのは、〈無意味〉の中で意味を生じさせようとする、一瞬の意識のきらめきです。
 直接は知らない。
 けれど、今ここで膨大な歴史の集積の上に立って、出現の頻度においては希有であっても確かに存在する美しいものの数々と向き合って、私はそうしたきらめきが人の歴史の闇を、繰り返し流れ星のように駆け抜けてきたことを知っています。
 人の力を合わせれば、星を飛ばすくらいの力は発揮できるのでしょう。
 そうしたまとまりとしての業に人を向かわせるのは、闇の中で微かな光を求め、無意味の混沌の中でせめて掌に綴れ織りの一つを編み上げて一生を終えたいと願う心であろうと思います。
 あくまで闇を描きながら、『闇の力』は、流れ星が今まさに現れようとする予感にあふれています。
『われらリフター』と『五味氏の宝物』の登場人物が、ほんの一瞬かいま見せる横顔の陰の深みを、『闇の力』を読んではじめて測れたように思いました。」

 佐野さん、あらためてお礼申し上げます。ありがとうございました。(倫)
 
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●BonZoko HomePage http://www.wol.ne.jp/b/bonzoko/
  BonZoko やっくんの感想。

98.12.22
1,500円の本をただで手にいれちゃったぁ〜〜\(^o^)/
って、なんのことか?っていうと、以前も紹介した青空文庫でのことである。
時々無性になんか本が読みたくなるのであるが、本なんか買ったら、それが文庫本にしろ、あとの処理が大変なので、最近はことに敬遠するようになっている。ま、図書館を利用するっていう手もあるのだが、その頼みの近所の図書館が工事で入っていけないのだ(^-^;)。
で、青空文庫なのだ。ひさしぶりにいった(^-^;)。
何故ひさしぶりになってしまったか?というと、青空文庫にある本は基本的?に著作権が切れた出版物がメインだから、どうしても古い著作物になってしまう。確かに名著は時代をこえるモノを持っているとはいえ、なんか御気楽な本を読みたいって時が多いあたしには、その古めかしい(^-^;)タイトルだけで、尻込みしちゃうのだ。先入観かもしれないけど。
そんなわけで、ちょっと足が遠のいていたのだけど、背に腹はかえられず(^-^;)??覗いてみた。
そしたらあったのである。
佐野良二著の『われらリフター』
っていうのが。何だか面白そうな書名でしょ。
これって、著作権が切れた出版物からとったの?って思ったら、そうではなく、どういう経緯かは知らないが、まったく最近の作品であった。
著者の佐野良二氏も北海道に健在され、しっかり御自身のホームページを開設されていらっしゃる。青空文庫にはその作者自身のサイトに公開されていた『われらリフター』全文のあるページにリンクされていたのだ。
つまり、1,500円の本っていうのは、この作品のこと。近代文芸社ってところから1,500円で発売されているらしいのに、どういうわけか全文公開してくださっているので、まったく無料で入手できるわけなのだ。
著者の佐野さん、太っ腹ぁ\(^o^)/。
しかも、この作品は、T-timeで読むのに最適化されているわけで、おかげでじっくりT-timeで堪能させていただいた。
ま、ストーリーの簡単な紹介もそちらのサイトにあるので、より簡単に説明すると、「リフター」っていうのはウエイトリフティングをする人のことらしい。そして、要するに主人公がウエイトリフティングにのめり込んでいくという物語というわけだ。
そうね、映画、シャルウィダンスみたいな話である。あるいはシコ踏んじゃったかな?残念ながら、あたしはシコ踏んじゃったは見ていないが、紹介されていた書評にはそう書いてあった(^-^;)。
で、結論からいうなら、はっきりいって、面白い作品である(^^)。
登場人物の呼び方が、主人公の私以外、たとえばバッカス氏とかナルシスとか一番星とかになっていて、なんだかハンドル名を連想させ親しみやすいし、人名を覚え難いあたしにとっては理解しやすくてありがたい。
それに、体を鍛えるっていうのは男の本能のようなものだ(^-^;)。
男たるもの、少しはマッチョに憧れるってものであろう(^-^;)。
あたしも一時期トレーニングジムに通ってマッチョの道を目指し、あえなく挫折した過去があったりなんかする(^-^;)。
そういう意味で、女性との腕相撲にさえ負けてしまうような貧弱な主人公が、見る見る?マッチョになっていく様子は、「おいおい、そんなにたやすくていいのか?(^-^;)」とかつっこみたくなるものの、爽快でもある。また、一人で練習していたのが、少しずつ仲間と知り合い加わっていくところなんかも、何かドラクエ、あるいはFFのようでもあり、RPGゲームを通してそのような経験を擬似的にした者にとっては共感を見出せたりなんかする(^-^;)。
ま、よ〜〜く考えると、なんかちょっと…というような強引な展開も(^-^;)なくはないのだが、要は勢いである(^-^;)。
その勢いにのって主人公も100kgのウエイトを持ち上げるのだ。この時、ドラマはまさに絶頂に達するというべきか。読んでいるあたしの鼻息も荒くなった(^-^;)。てなわけで、一気に読み切ってしまった。
あたしは読後、長いこと使わなくなっていた鉄アレーを持ち出してしまった(^-^;)。
別に本という物体はいらないが、作品には1,500円ぐらい払いたいなぁ。でも例によって送金方法が…(^-^;)(なんかこういって、少しも払わないなぁ>>オレ(^-^;))

98.12.24
佐野氏の作品たち
ども、申し訳ない。昨日は更新を放棄した(^-^;)。
ところで、昨日はどうしたのか?というと一昨日紹介した佐野良二氏の他の作品を読みふけってしまった(^-^;)。
以下の作品群を、以下の順で読んだ。
『五味氏の宝物』
『尾なし犬』
『闇の力』
『飛び出しナイフ』
ううん。ひさしぶりに読書したって感じで気持ちがいい。しかもパワーブックで本を読むってことが違和感なく実証出来た。エキスパンドブックもいいが、T-timeもいいなって感じである。
で、である。何が一番印象に残ったか?というと、『尾なし犬』だろうか?何やら一番切ない話だった。
佐野氏の作品には2系統の流れがあって?一昨日紹介した『われらリフター』と『五味氏の宝物』らは、どちらかというとユーモア調の文体で語られている現代の話だ。ストーリー自体も、一般的多数の人から見れば非日常的?なことをとりあつかっている。
一方『尾なし犬』『闇の力』『飛び出しナイフ』は戦後、まだ貧しいっていうのが日常的な時代の話で、シリアスに描かれている。ま『飛び出しナイフ』については少し年代的には下がり、日本自体が貧しさからは脱した頃の話かもしれないが、系列としては、同じ流れといった感じだろうか。
あたしは偶然だが、時代設定に沿ってこの3作品を読んだみたいだ。だから、本来主人公は皆違うのだが、何か一人の人間の少年初期、少年後期、青年期を続けて読んでいるみたいでもあった。
でもって、この3作はストーリーらしいストーリーってのが無いような感じだ。淡々と主人公の日常が描かれている。
ストーリーの妙が見事なのは『われらリフター』も含めた全作品の中では『五味氏の宝物』だと思う。まさに映画のように綺麗なオチがついている。もっともこの作品は『われらリフター』にくらべて映像化するのは難しいかもしれない(^-^;)。簡単に説明すると、春画コレクターである五味氏と知り合った『私』がその死後、その膨大なコレクションと対峙する?っていうような話で、映像にすれば、かならずこの膨大なコレクションを少なからず出さねばならず、それはちょっと公にはまずいっぽいからだ(^-^;)。ま、H指定でつくればそれなりに表現できるかもしれないが…それもちょっとねぇ(^-^;)。
『われらリフター』との共通点は主人公が田舎町の図書館に勤める司書ってところだろうか。司書シリーズ第二弾だと佐野氏のHPではあったが(^-^;)。とすると第三弾とかもあるのかなぁ?期待してしまう。
さて一方シリアスもの三部作の方だが、重いぞ(^-^;)。
一番重いのは『闇の力』だろうか。昭和30年代初期の頃、夜間高校に通う『ぼく』の話であるが、なんか救いがない話である。いや、むちゃくちゃ重いって程ではないが、辛い…(^-^;)。結局この主人公の『ぼく』はどうなっちゃうんだ?ってところで終わっているせいでもあろう。もちろん、なるようになったのだろうとは思うが。読み終わって「ううん…。」といううなり声がまず上がってしまった(^-^;)。不景気を絵に描いたような話だった。
『飛び出しナイフ』には、あんまし貧乏くさいものや不景気なものはない。青年が失恋?する話にすぎない。まぁ、誰しもこれぐらいの経験はあろうか?って感じではあるが、実際にある人にとっては(^-^;)、身に詰まされる話かもしれない。
で、一番印象に残ったという『尾なし犬』なのだが、これもやっぱり主人公の少年が、絵好きっていうことに由来しているのだろうと思う。自分の子供時代や、絵ばっかり描いているうちの3男に何かダブって見えてしまい、子供ながらに色々考えて絵を描いていることを思い出させ、それが何かすごく切ない気持ちを沸き上がらせてくれる。
復員したお兄ちゃんや、機関銃の弾丸。尾のない犬。尾のある犬。花火。お姉ちゃん達。米兵。子供を気づかう父親、母親。時代背景。見事にマッチしていて、それ自体が一つの絵のようである。
いやいや、よい作品を読んだなって感じだ。
しかし、なんで読んでいて、こうも素直に受け入れられちゃうのかなぁって自分でも思う。作品が素直に描かれているせいだからだろう。作者の一方的な価値観の押し付けっていうのがないせいだ。あるいは、それが大人の礼儀ってやつだろうか。大人の礼儀に従って書かれているから淡々と読んで、自分で考えたり、感じたり出来る。それが心地よい作品の条件っていうやつかな。

ユーモア系にしろシリアス系にしろ次作を待ち望む。書く方は大変だろうが、読む方はわがままなものである(^-^;)。

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●大阪文学学校クラブ・メーリングリスト
 
http://e_yamane.tripod.co.jp/
   山根鋭二さんの「五味氏の宝物」の感想。

1999.6.16
佐野良二さんの「五味氏の宝物」を読みました。
はげしい感情をユーモアに包み込んだ、傑作だと思いました。
笑えるし、共感できるしで、楽しいひとときでした。

>「いい本との出会いはあまりないですが、こんな請求書と出会いました」
 私はその紙片を五味氏に見せた。氏は怪訝(けげん)そうな顔をして見入ったかと思うと、たちまち笑い出し、「こりゃあ傑作だ、崋山先生も大笑いだろう」と叫んだ。
 私が市内の某書店に注文した本は、渡辺崋山の『一掃百態』だった。〈一掃〉とは、この場合、ひとはき、さらりと描く、という意味だろう。江戸の庶民の生態を洒脱な筆致で描いた、漫画や俳画の原点ともいえるものだ。ところが請求書には、店員が何を勘違いしたのか〈掃〉の字を女偏にしてしまっていた。
 一婦百態――これではとんでもない悪書を買ったようではないか。五味氏はひとしきり笑ったあと、籤(くじ)でも引き当てたかのようにその請求書を掲げて、
「どうだろう、これをわしに譲ってもらえまいか」と言った。
「え、こんなものを」
「珍品コレクションに加えたい、ぜひわしに……」
 そんな一店員のミスに、なぜこんなに執着するのかわからなかった。すごい意味でもあるのかと黙っていると、なおも、
「なんとか頼む、これは近年にない逸品じゃ」と執拗である。

この部分は、好事家の本質を捉えた、すばらしい表現ですね。

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●Strength & Conditioning
 http://faculty.web.waseda.ac.jp/jun1okd/
 早稲田大学人間科学部助教授・岡田純一さんの「われらリフター」評。

ウエイトリフティングを志す者の出発点は何か.肉体美へのあこがれから,自己の限界に挑むという素朴な想い.バーベルに向かう主人公の心の機微とそれをとりまく仲間達の生き方に注目.

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●Misako H
 Misako H さんの「尾なし犬」の感想。

1999.6.20
遠い時代のありがちな戦後ショックを描く小品。なれど短い小説の中に戦後激変の時代にあっての人間の底力と、同時に相反する無力感を感じた。
絵の中で尾なし犬に尾を与えた克夫に自分に無い生命力を絵の犬に与えて、実際の自分は生命力を失って崩れ落ちていくように感じた。また描かれた花火の力強さが墨色から浮き出ればそれだけ、克夫の力も黒い夜空に燃え尽きてしまう心細さを感じた。

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●YOSI

 吉田裕司さんの「われらリフター」の感想。

1999.10.9
青空文庫から作品「われらリフター」をダウンロードして読みました。

コミカルでテンポよく一気に読んでしまいました。
スポーツは好きですがリフティングはほとんど興味を持ったことはありませんでしたが、この作品を読んだおかげで、次からはオリンピックなどの中継を前よりも楽しむことが出来そうです。
これから、他の作品も読んでみたいと思います。

感想と言うより、素晴らしい作品を公開して頂いていることへのお礼です。ありがとうございます。

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●西府章のホームページ http://www.k3.dion.ne.jp/~akiradzf/
 西府章さんの「尾なし犬」の感想。

2000.3.24
青空文庫で「尾なし犬」を読ませてもらいました。
敗戦直後の、どこにでもあった日本の一情景が、鋭い刃物でスパッと切り取られて、目の前に突きつけられたような、ある種の感動を与えていただきました。

わたしの親類に特攻帰りがいて、問題の多い石鹸を売りさばいていたものですから、人ごととも思えませんでした。(その親類は無惨に絶えてしまいましたが。)
わたしの受けた感動は、佐野さんの意図されたものとは違うと思いますが、感動は感動です。
 
克夫がバツを通して見せる優しさも十分に伝わってきました。
極上のホームドラマ、と言ったら作者に叱られるでしょうね。
 
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●Nao's Page http://www.nyaos.net/
 千葉直樹さんの感想。

2000.9.25
北海道を舞台にした小説が好きで、インターネットでいろいろ探していて佐野さんの作品を見つけました。

青空文庫の本はZaurus igetiを使って読んでいます。常時20冊くらいは入っていて、通勤や出張などの時に片っ端から読んでいるという感じ。
紙の本だと20冊は持って歩けない。igetiだと文庫本一冊分で済むし、片手で読めるから電車の中で読むのに都合がいい。

佐野さんの作品がテキストで公開されているのがとてもありがたく感じました。著作権の切れた作品ばかりでなく、新しい作品もどんどん読めるようになったらすごいだろうなあと思っています。手のひらにのる文庫本ほどの装置で世界中の本屋や図書館にアクセスできるようなものですから。

佐野さんの作品はお気に入りで、igetiに入れ替えなしで常時入っています。片っ端から読んでいると、あまり気乗りがしない作品を読んで飽きてしまうこともあり、そんな時は「われらリフター」の最後のほうの大会の部分から読みなおして気分直しをしたりしています。

「闇の力」はいろんな光景が目に浮かぶようでした。昔こんな気持ちになったことがあるなあといちいち思いながら読んでいました。なんだか懐かしいようなせつないような気持ちで読みました。大好きです。

インターネットがなかったら、不精者の僕がこうやって著者に感想を書くこともなかったでしょう。なかなか面白い世の中になったのだなあとつくづく思います。

素晴らしい作品をありがとうございます。

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●Yamashita

山下創さんの「われらリフター」の感想。

2001.6.20
先日、ハンマー投げをしている学生時代の友人より“最近82.5sのスナッチを挙げる”と聞いて刺激を受け、自身スプリントに取り組んでいる身なので自分の練習に本格的に取り入れようと思い、ネットでスナッチに関する情報を得んと検索していた際に、「われらリフター」を目にしました。

最初は、単に無名のリフターが面白おかしく自分の経験を徒然に書き連ねているのだろうと思い、スナッチの動作解説を探すという本来の目的とは沿わないと感じ、別のサイトを探そうと思いつつも、「それにしても随分と上手な文章を書くリフターだな」と感心してしまい、離れることが出来なくなり読みきってしまいました。

スポーツの楽しさの根源を思い出させてくれる点と、人間の性質を鋭く描写している点にとても惹きつけられました。作品を読んでいて、気持ちに触れる点がもう一つありました。それはニーチェや、東洋思想などにも造詣が深いと感じさせられる部分が点在していたことです。作品中にちりばめられたダイヤモンドが「おっ!?」と思わせる、そんな印象で心に残りました。「この方は恐らく自分の目標とする大先輩に違いない」と確信し、メールを書きました。

これから、佐野さんのページにある他の作品も読んでいきます。
ありがとうございました !

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