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川柳句抄
2009.2.13
川柳が大流行。こんな世知辛い世の中、せめて笑いとばさなきゃやってられないという庶民感覚の現れでしょうか? 本来、川柳とは大笑いさせるものでなく、一掬の微苦笑が真髄とか。玉石混淆ながら自作句を並べてみました。何、石ばかりだって……。

大股に歩けば運がついて来る
腕まくり 朝の決意を折りたたみ
逆らわぬコピー機 同じ答え吐き
千枚通し 名のとおりにはいかず
上役と笑う やっぱり肩が凝り
小便が出ない 社長が横に来た
勝ち馬に賭け安住の椅子にいる
遅刻して大物ぶった顔をする
ネクタイを締めて歯車一個でき
昇給の晩酌いつか愚痴となり
一日の疲れ ワイシャツ崩れ落ち
受話器おき それから本音口にする
男性の噂が洩れる更衣室
春うらら 中腰で居る寒暖計
春の宵 テレビで更けて客帰り
エラーして眠気が覚める朝野球
薫風へトランペットを吹く少年
炎天下 木蔭さがして猫に逢い
クラス会 妻の乳液ちょいと借り
妊婦ひたすら坂道に身構える
無事出産 スーッとしたと妻若い
父さんの小指と握手する力
物干しに親子三人ぶら下がり
橋渡る銀輪の列 風になり
噴水だ 子も噴水になる仕草
教室の壁さまざまな夏休み
婚礼の祝辞にされる秋日和
枝豆のつるりと口へつつがなし
火事騒ぎ 野次馬のなか旧友 に会い
アルバムの隅に亡父の戦闘帽
貧政を斬る ペンだこを硬くして
候補者はうちのポチにも頭下げ
誇るもの失せて憲法ほっとかれ
戦争は反対 戦争映画好き
銃口の死角に過ぎぬ平和とは
褒 められてほめられていつか一人ぽち
爆笑をよそに真顔の犬の芸
風邪引いた話 途中でクシャミをし
畦道で蝶を逃がした猫に逢い
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