HOME われらリフター 刺青と筋肉 競技ルール 周防監督の手紙
爆笑ウエイトリフティング小説
女性に腕相撲で負けた図書館司書が、一念発起して体を鍛え、仲間たちとウエイトリフティングに挑む。己の限界に立ち向かう、悲壮で滑稽なリフターの闘い。

●作品評
間抜けた情熱のひたむきさ
国を愛せと力瘤をつくる人たちに煽られて、世の中が妙にナショナルな気分に酩酊し始めている。こういう時には、脱臼でも、肉離れでも起こして頭を冷やしたほうがいい。その場合、「笑い」は一つの武器になる。佐野良二「われらリフター」(柏艪舎)は「ユーモア作品集」とある。三十歳代の図書館司書の男が、読書会の席で、軽いノリで始まった腕相撲に挑戦し、女性に軽くひねられてしまう。その屈辱から、自己の肉体改造という一大決心をし、ボディビルを始め、やがて、ウエートリフティングに挑戦し始める。次第に同好の個性的な仲間が増えていき、切磋琢磨しながら大きな大会に挑んでいく。その男たちの、はたから見ればくだらない間抜けた情熱のそのひたむきさが笑える。そして、笑いながら、いつのまにか男たちに声援を送っている自分に気付く。愛すべきはこういう人々である。この上質の笑いからは、みんな頑張ろうよという励ましが聞こえる。だれか、この作品を映画化してくれないかなあ。
北海道新聞
2006.12.25 (妹尾雄太郎氏)
●題名、間違えないで!
「われらリフター」の題名を間違える人がいて困ります。「われらフリーター」とか「われらドリフターズ」とか!? カタカナぐらい正しく読んでよ。いや、見慣れない外来語に面食らったのかもしれないね。
で、ちゃんと解説しますと、ウエイトリフティングはウエイト
weight =重量を、リフティング
lifting=挙げる競技。リフト lift っていう機械をみたことあるでしょ。つまり、リフター
lifter とは「挙げる人」の意、「ウエイトリフティング競技者」のことであります。
青空文庫読書新聞 ちへいせん 青空作家、自作を語る かよわき男たちへの檄文
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本も発刊されています
●われらリフター
表題作のほか「五味氏の宝物」「青髯先生」「鹿の話」「猫も歩けば」を収録。
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